「 Book 」一覧

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戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎(1991)『失敗の本質—日本軍の組織論的研究』中公文庫

われわれにとっての日本軍の失敗の本質とは、組織としての日本軍が、環境の変化に合わせて自らのせんりゃくや組織を主体的に変革することができなかったということにほかならない。戦略的合理性以上に、組織内の融和と調和を重視し、その維持に多大のエネルギーと時間を投入せざるを得なかった。このため、組織としての自己革新能力を持つことができなかったのである。(文庫版あとがき p.409-410) 成功...

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コリン・パウエル/トニー・コルツ(2017)『リーダーを目指す人の心得 文庫版』飛鳥新社

人一倍アメリカを愛し、陸軍を愛したこと。そして、謙虚さ。それがコリン・パウエル成功の最も重要なポイントだったはず。この謙虚さについては、日本人にもウける。でも、謙虚さばかり取り上げられて、著者の語る組織論がないがしろにされてしまっては本末転倒だろう。軽々にアメリカ陸軍の組織論を日本社会に持ち込むことはできないにせよ、学ぶべきことは非常に多いと感じさせられる。後進を育てること、後進にバトンをつな...

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養老孟司(1998)『唯脳論』ちくま学芸文庫

我々の心、考え、社会、文化、ありとあらゆる全ては脳の機能や構造に縛られている。 ありとあらゆることが脳の中でのできごと、と考えると、我々は何と狭い世界に閉じ込められたものかと不安な思いがします。 目次 はじめに 唯脳論とはなにか 心身論と唯脳論 「もの」としての脳 計算機という脳の進化 位置を知る 脳は脳のことしか知らない デカルト・意識・睡眠 意識の役割 言語の発生 言語の周辺 時間 ...

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江夏幾多郎(2014)『人事評価の「曖昧」と「納得」』NHK出版新書

人が人を評価する以上、避けられぬ「曖昧さ」。こと理想論ばかりとなりがちな人事評価制度について、あえて「曖昧さ」と「曖昧さ」に被評価者がどう対応するかを主題とした一冊。 曖昧さの排除を突き詰めていけば、制度の精緻化・複雑化を招き、いずれ破綻する。だからこそ一定の「曖昧さ」の受容が制度の安定に欠かせない。 問題はあっても制度は必要であることを被評価者が理解する、また、評価した評価者の置かれてい...

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池波正太郎(1984)『男の作法』新潮文庫

この本の魅力は、目次をご覧いただければわかるはず。 食べ物にまつわる話が印象的。日々少しずつ我慢して、月に一度は本物の美味い物を食うべし。食べるという経験に投資せよ、ということと理解。 最近ネット上で飲み屋でポテトフライを頼むのがけしからん、というのを見かけたような気がするが、池波正太郎氏曰く、 冷たいビールには、熱い唐揚げのじゃがいもがいい 何にだってビールは合うんだけど、や...

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菊池俊彦(2009)『オホーツクの古代史』平凡社新書

中国の史料に登場する流鬼や夜叉。流鬼や夜叉がどこにあり、どのような人々だったのか、ということについて永年の議論があるが、本書において著者は、 流鬼はサハリンのオホーツク文化の人たちであり、夜叉はオホーツク海北岸の古コリャーク文化の人たちだった、と私は考えている。そして流鬼はニヴフ民族に相当し、夜叉はコリャーク民族に相当すると考えることができる。(p.12) と主張し、環オホーツク海...

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月村了衛『機龍警察[完全版]』早川書房

超一流の傭兵と謎多き最新マシーン「龍機兵」を擁する警視庁特捜部。身内からも敵視される特捜部が、機甲兵装による大規模テロ犯罪に立ち向かいじりじりと真相に迫る。圧倒的なパワーをもつ機甲兵装の戦いと警察内部の醗酵しつくしたねちねちとした人間ドラマ、相反する軸が絡み合った名作です。 小学生の頃からパトレイバーを愛してやまない私にとって久々のロボットもの。よろしくないとは思いつつ、どうしても各キャラを...

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今井照(2017)『地方自治講義』ちくま新書

ざっくりとまとめ 主題 「地方自治」の概念が人によって異なっていて、「地方自治」を進めているつもりが、実は中央集権化を進めることになってしまい、地域が弱体化してしまう。そういう事態を防ぐためにも、「地方自治」の基礎概念や歴史を知ることが重要。 第1講 自治体には三つの顔がある 「1 土地の区分としての自治体 2 地域社会としての自治体 3 地域の政治・行政組織とし...

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大岡昇平『野火』新潮文庫

フィリピンにおいて敗走を続ける日本兵。疲労と飢えの中、極限状態における人肉食への誘惑と葛藤が描かれる。人肉食という極めて衝撃的な出来事にも関わらず、全体を通じて一歩引いたような無感情な淡々とした空気が流れている。不思議な感覚。 読みが浅いと言われればそれまでながら、人肉食という部分だけがとかく注目されがちな本作、実はもっと違うことを伝えたかったのではないか、と感じるくらい、人肉食との葛藤の部...