「 Book 」一覧

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宮本常一(1984)『忘れられた日本人』岩波文庫(青164-1)

著者が各地の農山漁村の老人から聴き取りしたそれぞれの地域の生活や文化の記録。 地域に暮らした普通の老人の話なのでとても生々しくダイナミックな歴史・文化に感じました。 特に男女関係の記載についてはあまりにも現在の感覚と違っていてとても興味深かったです。 司馬遼太郎の小説にも同じような場面が出てきていたのを思い出しましたが、こういう風習というか文化はおそらく本書に登場した地域に限定さ...

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高橋崇(1991)『蝦夷の末裔 前九年・後三年の役の実像』中公新書

前九年の役にて陸奥の安倍氏、後三年の役にて出羽の清原氏がそれぞれ滅ぶ。史料が少なく両氏の興隆の歴史に注目した研究は非常に少ない。こうした著者の問題意識に基づき、限られた史料を徹底的に精査することで、両氏の「興」と「亡」を改めて見直した一冊。 目次 はじめに 第1章 平安時代の東北史<その1> 第2章 六郡支配への道程<安倍氏の場合> 第...

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網野善彦(2012)『歴史を考えるヒント』新潮文庫

本書は、「歴史の中の言葉」というテーマで開かれた連続講座の内容をまとめたものであり、「日本」や「百姓」、様々な商業用語、「自由」などを取り上げ、「歴史を考えるヒント」も「言葉」の中にある、というのが主題となっています。 「それが使われていたときの言葉の意味を正確にとらえながら中世の文書を読み解いていくと、予期しない世界が開けてくることがあるわけで、そこに「歴史」という学問の面白味があると...

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工藤雅樹(2001)『蝦夷の古代史』平凡社新書

「縄文」「蝦夷」「アイヌ」。言葉の定義として整理し、理解することが重要ながら、相当に難しい。実際には、これらは区分けできるものではなく、ゆっくりと溶け込むようにして今に至っている、そんなふうに感じました。 目次 はじめに 第1部 古代蝦夷の諸段階 第1章 古代蝦夷の諸段階 第2章 東国人としての「エミシ」—第1段階 第3章 大和の支配の外にある者とし...

山田秀三(1966)『ユーカラの里』登別温泉ケーブル株式会社・加森観光株式会社

山田秀三(1966)『ユーカラの里』登別温泉ケーブル株式会社・加森観光株式会社

のぼりべつクマ牧場の奥にあるアイヌコタン「ユーカラの里」の売店で、山田秀三著『ユーカラの里』を購入しました。200円と手頃であり、かつ、42ページのコンパクトな書籍ながら、アイヌ文化の一端を概説するのみならずアイヌ文化と日本文化との交流にまで言及されておりました。大変勉強になります。 目次 はしがき 1 村の概要 2 アイヌ文化と日本文化との交流 ...

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瀬川拓郎(2016)『アイヌと縄文—もうひとつの日本の歴史』ちくま新書

縄文文化を受け継いだアイヌ。縄文文化は、弥生文化に飲み込まれてしまいすでになくなっている、というのは誤りで、脈々と我々の深層で生き続けている。 前に読んだ『マタギ 矛盾なき労働と食文化』(田中康弘著)とも内容がつながっているように思われた。 目次 はじめに 第1章 アイヌの原郷—縄文時代 1 アイヌと縄文文化 2 アイヌと縄文...