「 210 日本史 」一覧

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高橋崇(1991)『蝦夷の末裔 前九年・後三年の役の実像』中公新書

前九年の役にて陸奥の安倍氏、後三年の役にて出羽の清原氏がそれぞれ滅ぶ。史料が少なく両氏の興隆の歴史に注目した研究は非常に少ない。こうした著者の問題意識に基づき、限られた史料を徹底的に精査することで、両氏の「興」と「亡」を改めて見直した一冊。 目次 はじめに 第1章 平安時代の東北史<その1> 第2章 六郡支配への道程<安倍氏の場合> 第...

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網野善彦(2012)『歴史を考えるヒント』新潮文庫

本書は、「歴史の中の言葉」というテーマで開かれた連続講座の内容をまとめたものであり、「日本」や「百姓」、様々な商業用語、「自由」などを取り上げ、「歴史を考えるヒント」も「言葉」の中にある、というのが主題となっています。 「それが使われていたときの言葉の意味を正確にとらえながら中世の文書を読み解いていくと、予期しない世界が開けてくることがあるわけで、そこに「歴史」という学問の面白味があると...

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工藤雅樹(2001)『蝦夷の古代史』平凡社新書

「縄文」「蝦夷」「アイヌ」。言葉の定義として整理し、理解することが重要ながら、相当に難しい。実際には、これらは区分けできるものではなく、ゆっくりと溶け込むようにして今に至っている、そんなふうに感じました。 目次 はじめに 第1部 古代蝦夷の諸段階 第1章 古代蝦夷の諸段階 第2章 東国人としての「エミシ」—第1段階 第3章 大和の支配の外にある者とし...

網野善彦著(1997)『日本社会の歴史』岩波新書

網野善彦著(1997)『日本社会の歴史』岩波新書

初めから一つの日本があったのではない。そこから出発する日本通史。著者の歴史の視点は、下巻第12章の展望に明確にされているので、これに目を通してから全体を眺めるのがおすすめ。 通史を読んで常に思うのが『平家物語』の冒頭でして、畢竟我々の今の時代の常識すら明日にはどうなるかわかったものではないという思いを強くします。 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり 沙羅双樹の花の...