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函館開港150周年

古代国家と蝦夷

「蝦夷」(えみし)とは、古代東北地域居住民に対する呼称で、毛人(もうじん)・蝦〓(「虫」偏に「夷」)(かい)・蝦狄(かてき)・夷・俘囚(ふしゅう)・夷俘(いふ)など様々に表記される。「えびす」と読むこともあり平安時代中期以降は「えぞ」と読むようになる。
もともと、東国の民を毛人と称していたが、言語・文化が異なり朝廷にも従わない民を区別し蝦夷と呼ぶようになり、さらに奈良時代以降は朝廷に従った蝦夷を蝦夷・俘囚に分類した。
蝦夷がアイヌであるかどうかについては諸説あり定説はない。

「蝦夷」の初出は『日本書紀』巻7 景行天皇27年2月の条、

「武内宿禰東國より還りまゐきて奏言(まう)さく、東夷中、日高見國有り。其の國人男女並に椎結(かみをあげ)、身を文(もとろ)げて、人と為り勇桿(いさみたけ)し。是を総べて蝦夷(えみし)と曰ふ。亦土地(くに)沃壌(こ)えて曠し。撃ちて取るべし。」


○『日本書紀』の閲覧について
・国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
→電子図書館の蔵書>近代デジタルライブラリーからも閲覧可能である。

・国立国会図書館>『日本書紀』巻七 景行天皇二十七年二月
http://kindai.ndl.go.jp/cgi-bin/img/­BIImgFrame.cgi?JP_NUM=50001943&VOL_N­UM=00001&KOMA=78&ITYPE=0
※要閲覧ソフト

・國學院大學図書館 Digital Library
http://kotodama.kokugakuin.ac.jp/dig­ital/diglib/diglib.html
→「4.歴史関係」で『日本書紀』(仮名日本紀)、『日本書紀』(古活字版)が閲覧可能。ただし、中精細画像まで。古活字版の方が中精細画像で判読しやすい。

○「「えみし」小考−その高橋富雄氏の説の検討−」中路正恒,2002年7月30日
http://www2.biglobe.ne.jp/~naxos/toh­oku/emisi.htm
→ここで中路氏は、「蝦夷」は7世紀〜平安時代初期まで「エミシ」と読まれ、平安時代中期以降アイヌという意味合いが強くなるにつれ「エゾ」と読まれるようになった、という一般的な見解に対して異論を唱えた高橋富雄氏の主張を紹介し考察を加えている。
高橋氏の主張は、「蝦夷」はもともと「エビス」であり、勇者の美称である「エミシ」とは区別されていた、というものである。

○関連リンク
ウィキペディア>蝦夷

○参考文献
『日本史小辞典』,山川出版社,2001年
佐々木馨,『北海道仏教史の研究』,北海道大学図書刊行会,2004年
高橋富雄,『古代蝦夷を考える』,吉川弘文館,1991年
中路正恒,『古代東北と王権』(講談社現代新書1559),講談社,2001年
工藤雅樹,『古代蝦夷の考古学』,吉川弘文館,1998年
工藤雅樹,『蝦夷と東北古代史』,吉川弘文館,1998年
工藤雅樹,『古代蝦夷』,吉川弘文館,2000年
田中勝也,『エミシ研究―蝦夷史伝とアイヌ伝説』,新泉社,1998年
北構保男,『古代蝦夷(エミシ)の研究』,雄山閣出版,1993年


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