『武士の家計簿—「加賀藩御算用者」の幕末維新』

『武士の家計簿—「加賀藩御算用者」の幕末維新』

百万石と言われた加賀(金沢)藩の算盤係として会計処理を代々担ってきた猪山家が残した家計簿は、下級武士の日々の生活の実態を詳細に、かつ、生々しく伝えている。

武士と農民や商人との関係、親戚付き合いと金の貸し借り、嫁と嫁の実家との関係等々、著者によって繙かれた家計簿を通じて様々な姿が明らかにされており、私が漠然と想像していた武士像とはあまりにも差があり印象的だった。

『武士の家計簿—「加賀藩御算用者」の幕末維新』 磯田道史著 新潮新書 2003年

目次

  • はしがき 「金沢藩士猪山家文書」の発見
  • 第1章 加賀百万石の算盤係
  • 第2章 猪山家の経済状態
  • 第3章 武士の子ども時代
  • 第4章 葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ
  • 第5章 文明開化のなかの「士族」
  • 第6章 猪山家の経済的選択
  • あとがき
  • 参考文献リスト