玉村豊男著『食卓は学校である』

食卓は学校である

玉村さんの著書にはまっていてこれが3冊目です。本作は、食事や食卓の大切さをフランスをはじめとする各国の文化にも触れながら再発見すべきと主張するものです。目次を見ていただければわかりますが、一連の講義形式で読者に語りかけるような文体となっていてとても読みやすくなっております。

食と言えば、どうしても味覚や視覚にばかり注目してしまうのですが、著者の言うとおり食卓を囲む場面そのものの大切さに目を向けるべき、と感じたところであります。

『食卓は学校である』,玉村豊男著,集英社新書,2010年

■目次

  • 朝礼の挨拶—私たちが学びたいこと
  • 第1時限 食の時間
    • ごはんと味噌汁のフルコース
    • パリジャンの日常食
    • 日本人は大食漢か
    • 食事にかける時間の意味
  • 第2時限 食の作法
    • バイキング料理必勝法
    • フランス人が機内食を食べるとき
    • フランス人はなぜ隣人の料理を味見しないのか
    • 中国人はフランス料理がなぜ嫌いか
    • 日本人の「いっしょ食い」
    • 拡散と集中の論理
    • 「ばっかり食い」の世代
  • 第3時限 食の進化
    • 北京で流行る農家菜
    • 温泉宿の刺身
    • モンローとマドンナ
    • フォワグラとソーテルヌ
    • 味覚の進化論
    • オーブンと中華鍋
  • 第4時限 食の伝播
    • コロンブスが見つけたもの
    • チュイルリー講演のバーベキュー
    • ベトナム式サンドイッチ
    • 戦争が伝えた刺身と白菜
    • イベリコ豚は何頭いるのか
    • クスコのピザは世界一
    • 日本という研磨機
  • 第5時限 食の禁忌
    • ウィスキーとラクダのハム
    • ゾウの鼻の野菜炒め
    • 学生食堂の豚肉詐欺
    • 蹄が分かれていて反芻をする動物
    • ウロコのない魚
    • 親子丼を食べてはいけない
    • カーニバルの意味
    • 虫も殺さない人たち
    • すき焼きの食べかた
    • 犬と馬とクジラの問題
  • 第6時限 食の仲間
    • 鍋を囲む情景
    • 海鍋と山鍋
    • ごはんですよ
    • コンパニオンを探す時代
    • 二十年食堂
    • コンヴィヴィアリテ
    • 放課後の雑談—まずい店ほど楽しめる