「すゝほつけ」はどこか

「松前蝦夷図」では、「サツカチ」(サツカリか。)の次に「スツツ」(これがおそらくスツホツケであろうと推測。)とある。「サツカリ」と「トウヘチ」(トウベツ)の間となっている。

「ゑぞの絵図」でも、「キコ内」と「トウヘチ」の間に「スゝホツケ」が書かれている。

『津軽一統志』「松前より下国えの道積」の項によれば、

一 チコナイ村より一里半 スゝホツケ村迄 家数十四、五軒
一 スゝホツケ村より二里 モヘチ村迄 家数三十軒計川有 海辺砂浜ナリ

とあり、同書中「松前ノ図」でも「キコナイ」と「モヘチ」の間に「スゝヲケ」と見える(「シャツカリ」「キコナイ」の順になっているのは誤りか?)。

今の地図で木古内から一里半(約6km)とすれば概ね泉沢近辺となるが、泉沢から二里(約8km)だと当別であり茂辺地には至らない。茂辺地から二里(約8km)木古内方向に戻れば、木古内町字御宮野、大釜谷川河口付近となる。

一方、同書「松前より下狄地所付」の項では、

一 とらへつ崎
一 もへつ 川有 狄おとな あいにし 家十軒
一 すつほつけ 是迄一里 小川有 天神の社あり
一 一本木 川有狄おとな やくいん 家七軒

となり、順番が「もへつ」よりも一里ほど上磯寄りとなってしまう。

なお、『上磯町史 上巻』p.151に茂辺地から三ツ石までの旧小字が記載されている。三ツ石の項に、

三ツ石 エビス沢、湯の沢、フコマ野、梨木岱、カマノ沢、ツボケ沢

と記載されており、「ツボケ沢」の「ツボケ」が、「スツホツケ」「スズホッケ」と似ているような気がする。