中公新書一覧

小川剛生(2017)『兼好法師—徒然草に記されなかった真実』中公新書

小川剛生(2017)『兼好法師—徒然草に記されなかった真実』中公新書

吉田流卜部氏に生まれ六位蔵人から従五位下左兵衛佐に任じた、という現在定説となっている「吉田兼好」像は、偽系図・偽書に基づくファンタジーであり、史料から読み取れる兼好法師像はもっと俗っぽくて生き生きした人物である、という極めて衝撃的な内容の一冊でありながら、当時の制度や慣習を踏まえた史料解釈に基づく冷静な論の展開に、深く引き込まれます。何事も批判的な視点をもつというのは大事ですね。難しいことですが。

目次

  • はしがき
  • 第1章 兼好法師とは誰か
  • 第2章 無位無官の「四郎太郎」—鎌倉の兼好
  • 第3章 出家、土地売買、歌壇デビュー—都の兼好(1)
  • 第4章 内裏を覗く遁世者—都の兼好(2)
  • 第5章 貴顕と交わる右筆—南北朝内乱時の兼好
  • 第6章 破天荒な歌集、晩年の妄執—歌壇の兼好
  • 第7章 徒然草と「吉田兼好」
  • 参考文献
  • 年譜
  • 索引

参考



高橋崇(1991)『蝦夷の末裔 前九年・後三年の役の実像』中公新書

前九年の役にて陸奥の安倍氏、後三年の役にて出羽の清原氏がそれぞれ滅ぶ。史料が少なく両氏の興隆の歴史に注目した研究は非常に少ない。こうした著者の問題意識に基づき、限られた史料を徹底的に精査することで、両氏の「興」と「亡」を改めて見直した一冊。

目次

  • はじめに
  • 第1章 平安時代の東北史<その1>
  • 第2章 六郡支配への道程<安倍氏の場合>
  • 第3章 山北支配への道程<清原氏の場合>
  • 第4章 前九年の役を考える
  • 第5章 平安時代の東北史<その2>
  • 第6章 後三年の役を考える
  • おわりに

 


増田寛也編著『地方消滅—東京一極集中が招く人口急減』

対応しなければならない課題はたくさんあるのでしょうが、人口減少という課題は、何よりも重要度が高く、最も優先しなければならない課題である、ということを再認識しました。国レベルでの施策はもちろんですが、市町村レベルでも真剣に取り組まなければならないテーマだと感じます。

『地方消滅—東京一極集中が招く人口急減』,増田寛也編著,中公新書,2014年

目次

  • 序章 人口急減社会への警鐘
  • 第1章 極点社会の到来—消滅可能性都市896の衝撃
  • 第2章 求められる国家戦略
  • 第3章 東京一極集中に歯止めをかける
  • 第4章 国民の「希望」をかなえる—少子化対策
  • 第5章 未来日本の縮図・北海道の地域戦略
  • 第6章 地域が活きる6モデル
  • 対話篇1 やがて東京も収縮し、日本は破綻する(藻谷浩介、増田寛也)
  • 対話篇2 人口急減社会への処方箋を探る(小泉進次郎、須田善明、増田寛也)
  • 対話篇3 競争力の高い地方はどこが違うのか(樋口美雄、増田寛也)
  • おわりに—日本の選択、私たちの選択
  • 参考文献
  • メンバー紹介
  • 全国市区町村別の将来推計人口

 

関係リンク集です。すべて、平成27年(2015年)1月3日閲覧です。

 

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