寄生虫一覧

寄生虫と自己免疫疾患

自分で自分を攻撃する。映画『ファイト・クラブ』でのエドワード・ノートンの演技が思い浮かぶ。身体のなかでも似たようなことが起こっているらしい。

寄生虫が自己免疫疾患治療の鍵となるか。あえて寄生虫を体内に取り込むという慈恵医大嘉糠教授の研究が毎日新聞に紹介されていた。免疫の攻撃の矛先を寄生虫に戻すことで、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患も改善できるのではないか、という。

炎症性腸疾患の原因はいまだ明らかになっていない。短期間での急激な寄生虫の駆除が、身体のなかの免疫のバランスに影響を与えている、という説もある。今後の研究の進展に注目したい。

寄生虫の卵を飲んでもらい、難病の治療効果を見極める研究が始まろうとしている。(略)豚鞭虫の卵の飲用で治療の効果が期待されるのが、難病指定されているクローン病や潰瘍性大腸炎など腸に関する病気のほか、皮膚が赤くなったりはがれ落ちたりする乾癬(かんせん)などといった自己免疫疾患だ。(略)寄生虫をあえて取り込むことで、寄生虫を攻撃する免疫に働いてもらい、自分を攻撃していた免疫の働きを抑制する狙いがある。嘉糠教授は「人類誕生以降、一緒にいた寄生虫がこの数十年で一気にいなくなった。体のシステムが誤作動を起こすのも当たり前ではないか」と指摘。「腸管環境は人それぞれで、寄生虫が効く人と効かない人が出るだろう。腸内細菌を網羅的に調べ、どんな人にどんな効果があるか確認したい」と話す。


スポンサーリンク