日本史一覧

読売新聞「古典のAI解読 埋もれた知を掘り起こしたい」

 国文学や歴史学など人文学の分野で、先端技術を活用した研究手法の導入が進みつつある。埋もれた資料の発掘や新たな発見につなげたい。  注目されているのは、人工知能(AI)による「くずし字」の解読だ。くずし字は平安時代から明

平安時代の女官の文章、戦国大名がやりとりした書簡、江戸時代の庶民が残した商いの記録。くずし字で書かれた資料は国内に数億点規模で残るとされるが、解読されたのは一握りにすぎない。

「数億点規模」がAIでサクッとデータ化されると、近世の民衆史が大幅に書き換わるかも。


TSUMUGU 紡ぐプロジェクト

文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」公式サイト。日本の美と文化に出会えるポータルサイトです。

歴史・文化財系でこれほどデザイン性の高いサイト見たことがありません。見事なポータルサイトです。

「TSUMUGU Gallery 紡ぐギャラリー」は、絵画や彫刻など日本美術の名品を美しいデジタル画像で保存し、まるで目の前にあるかのような感動をお届けします。

この「紡ぐギャラリー」がまたすごい。学芸員ら専門家の解説、風神雷神図屏風と唐獅子図のデジタル画像、ともに素晴らしい。モニタに釘付けになってしまいます。


苅米一志(2015)『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』吉川弘文館

古文書解読と言えば、一文字一文字何という文字なのかを紐解いていく作業を思い浮かべるだろう。「ゟ」、「候」、「御」、「被」、「而」など独特なくずし字を最初に教わった人も多いはず。古文書辞典類もかなり充実しているし、有名な史料であれば翻刻されているものも多い。

一方で、それをどのようにして文章として読むかというと、これを学ぶ機会がなかなかない。学生時代は、先生の読み上げるのを聞いて学ぶことができた。独学では読み方を知る方法はないに等しい。なぜそう読むのかもわからない。

本書は、古文書の訓読に焦点を当てたもの、これまで見たことのない一冊である。正確な訓読ができなければ、正しい解釈もできない。正しく解釈できなければ文字を読めても文書を読めることにはならない。初学者はもちろん、学び直しの方にも必読の書である。

学生時代に出会えなかったことが悔やまれる。


歴史手帳2017年版 吉川弘文館

歴史手帳2017

来年2017年の手帳も、今年と同じく吉川弘文館の歴史手帳です。今年も歴史手帳でしたが、手帳としての機能には当然満足できたほか、全体の半分以上を占める歴史百科がとても気に入りました。

年表、歴代内閣総理大臣、鎌倉・室町・江戸幕府の職制、神社建築等々主に読書の際、手軽に手帳を引けるのが良いです。

歴史百科 目次

  • 資料編
    • 世界史・日本史重要年表
    • 年代表
    • 日本年号索引
    • 中国年号索引
    • 日本歴代表(歴代天皇、院政、摂政・関白、将軍、鎌倉幕府執権、室町幕府執事・管領、江戸幕府大老、江戸幕府老中、内閣総理大臣)
    • 中国歴代王朝表
    • 朝鮮歴代王朝表
    • 度量衡一覧
    • 月の異名
    • 国県名対照表
    • 官位相当表
    • 官制表
    • 四等官
    • 官職の唐名
    • 武家職制表(鎌倉幕府の職制、室町幕府の職制、江戸幕府の職制)
    • 近世宿駅一覧
    • 江戸幕府の貨幣
    • 名数表
    • 文化施設一覧
    • 国宝・史跡一覧
    • 国内世界遺産一覧
    • 文化勲章受章者一覧
    • 日本人ノーベル賞受賞者一覧
    • 都道府県要覧
    • 世界各国要覧
    • 変体がな
    • 異体字
  • 図録編
    • 建造物の部分名称
    • 屋根・勾欄・基壇
    • 神社建築・鳥居
    • 塔婆
    • 図像
    • 仏像の部分名称
    • 印契
    • 茶道具の部分名称
    • 武具・武器の部分名称
    • 装訂・表装
    • 紋章

『日本文化史 第二版』家永三郎著

『日本文化史』

日本の「文化」(本書では、「学問や芸術や宗教や思想・道徳などの領域を指す」狭義の「文化」)の歴史を概観した一冊。コンパクトながら日本史全体を俯瞰できる教科書的内容となっている。

初版は1959年(昭和34年)であり、第二版の出版は1981年(昭和56年)。初版から第二版までの間に22年、第二版から今日まで33年の経過がある。おそらく日本史研究の進展によりいささか古い記述もあるのだろうが、最新の状況については日本史教科書等により把握したうえで、本書により文化史の全体像を捉えるという使い方をするうえで、未だ他にかわる書物は少ないだろう。

文化史概説というテーマながら、所々に著者の歴史観が織り込まれている。特に、「歴史の進展というものは、政治権力の交代という形であらわれるときに、もっともはっきりしたすがたを示すのである。それに先だって、社会のもっと底のほうで歴史をおしすすめる力が徐々に蓄積され、だんだんそれが上の方に昇ってきて、ついに政治権力を変革するまでになる、という順序をとるのがふつうである。そして、いちばん歴史の奥底で歴史を推進する原動力となるものが、常に生産力をになう勤労民衆であるということは、今日ではもう常識といってよいであろう。」(p.113)という一節は、今の世に照らし合わせて見ても、その鋭い洞察に驚かされ、深く印象に残った。

『日本文化史 第二版』家永三郎著 岩波新書 1982年

目次
第二版はしがき
初版はしがき
はじめに—日本文化史の課題
1 原始社会の文化
 ・歴史の出発点
 ・原始社会とはどういう時代か
 ・縄文土器
 ・生産力の停滞
 ・呪術の支配
2 古代社会初期の文化
 ・金属文化の渡来
 ・階級と国家の成立
 ・君主制国家の形成
 ・民族宗教としての祭り
 ・『古事記』『日本書紀』の伝える物語
 ・古代文化と性
 ・日常生活
 ・造形美術
3 律令社会の文化
 ・律令機構の成立
 ・大陸精神文化の輸入
 ・飛鳥・白鳳・天平の仏教芸術
 ・伝統的芸術の新しい展望
 ・平安初期の文化
4 貴族社会の文化
 ・貴族社会の特色
 ・物語文芸の発達
 ・絵巻物の発達
 ・貴族文化の地方と海外への進出
 ・都会と農村の生活文化
5 封建社会成長期の文化
 ・武士の勃興とその歴史的意義
 ・武者の習の成立とその文芸的把握
 ・新仏教の成立
 ・理論的な著作の出現
 ・貴族文化の伝統
 ・荘園体制の解体と古代勢力の滅亡
 ・文化の下克上
 ・宗教の世俗化による新しい文化の発達
 ・室町時代の日常生活
6 封建社会確立期の文化
 ・武将と豪商の美術
 ・西洋文化との最初の接触
 ・封建秩序の固定と儒教道徳の思想界制覇
 ・学問の興隆と教育の普及
 ・町人芸術の発達
 ・元禄時代町人文化の特色
7 封建社会解体期の文化
 ・封建秩序の傾斜と町人芸術の爛熟
 ・科学的精神の誕生
 ・革新的な社会思想の展開
 ・文化の地域的および社会的な拡がり
日本文化史略年表・索引


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