深沢七郎一覧

深沢七郎(1964)『楢山節考』新潮文庫

深沢七郎の代表作。いわゆる姥捨て山の話だが、自ら山に入ることを望む主人公おりんの視点で書かれている。生きたまま山に入るというのは相当な悲劇なのに、おりんの姿や言動には悲壮感がまったくなく、むしろ生き生きとしながら山に向かっていく。これが逆に生々しい。まさに名作。


深沢七郎(1982)『みちのくの人形たち』中公文庫

「楢山節考」で知られる深沢七郎、後期の代表作。

間引きの風習を題材とした「みちのくの人形たち」は、何とも後味の悪い印象。後味が悪い分、いつまでも生温かい情景が頭に残る、そんな作品です。

フロイスの『ヨーロッパ文化と日本文化』の間引きの記述と関連して、より一層生々しく感じられました。

目次

  • みちのくの人形たち
  • 秘戯
  • アラビア狂想曲
  • をんな曼陀羅
  • 『破れ草紙』に拠るレポート
  • 和人のユーカラ
  • いろひめの水
  • 解説 荒川洋治

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