編集手帳一覧

池上彰、竹内政明(2017)『書く力—私たちはこうして文章を磨いた』朝日新書

池上彰、竹内政明(2017)『書く力—私たちはこうして文章を磨いた』朝日新書

池上彰、竹内政明両氏の対談本である。「はじめに」にもあるように、この対談が朝日新書から出版されているのが興味深い。

「読売新聞記者と元NHK記者が、朝日新聞の関連会社から書籍を出すという異色の展開」(p.4)

名文家と言われる両氏が、どのようなことを考えながら文章を書いているのかについて、かなり詳しく手の内が明かされている。

帯に「ここまで明かしていいんですか?」とある。残念ながら、ここまで詳らかにされてもまったく真似できる気がしない。

目次

  • はじめに
  • 第1章 構成の秘密—「ブリッジ」の作り方
  • 第2章 本当に伝わる「表現」とは
  • 第3章 名文でリズムを学ぶ
  • 第4章 悪文退治
  • 対談を終えて

2月25日付けの読売新聞「編集手帳」について

読売新聞のコラム「編集手帳」。永年、同コラムの筆者を務めた竹内政明氏は、文末を「…だ」としないこと、「定番」という語を用いないことを語っておられました1

先日、同コラムの筆者が交代されたとの記事を見ていたのですが、2月25日の編集手帳に「…だ」と「定番」が登場したのを見て、本当に交代されたのだなぁと実感したのであります。

2月25日付けの編集手帳、国立民族学博物館で開催されている藤戸竹喜さんの作品展について書かれていたのですが、八雲町が木彫り熊発祥の地であることにも言及されており道南民として嬉しくなります。

2018-02-25(Sun) 読売新聞 編集手帳

参考


  1. 竹内政明(2013)『「編集手帳」の文章術』文春新書。「第一戒「ダ」文を用いるなかれ」と題して「私の書く『編集手帳』の文末に『…だ』は登場しません。いくらか気取って聞こえるのは承知のうえで、『…である』と書いています。(中略)『…である』に比べて、『…だ』には音読するとブツッ、ブツッと調べを断ち切るところがあり、どうも用いる気になれません。」(p.11)、(「第3章 「出入り禁止」の言葉たち」のなかで「定番」という言葉を挙げて)「もともとは、小売業者が内輪で使っていた符丁でしょう。(中略)その業界に属していない身で符丁を使うことには抵抗があります。」(p.93)。