読売新聞一覧

2月25日付けの読売新聞「編集手帳」について

読売新聞のコラム「編集手帳」。永年、同コラムの筆者を務めた竹内政明氏は、文末を「…だ」としないこと、「定番」という語を用いないことを語っておられました1

先日、同コラムの筆者が交代されたとの記事を見ていたのですが、2月25日の編集手帳に「…だ」と「定番」が登場したのを見て、本当に交代されたのだなぁと実感したのであります。

2月25日付けの編集手帳、国立民族学博物館で開催されている藤戸竹喜さんの作品展について書かれていたのですが、八雲町が木彫り熊発祥の地であることにも言及されており道南民として嬉しくなります。

2018-02-25(Sun) 読売新聞 編集手帳

参考


  1. 竹内政明(2013)『「編集手帳」の文章術』文春新書。「第一戒「ダ」文を用いるなかれ」と題して「私の書く『編集手帳』の文末に『…だ』は登場しません。いくらか気取って聞こえるのは承知のうえで、『…である』と書いています。(中略)『…である』に比べて、『…だ』には音読するとブツッ、ブツッと調べを断ち切るところがあり、どうも用いる気になれません。」(p.11)、(「第3章 「出入り禁止」の言葉たち」のなかで「定番」という言葉を挙げて)「もともとは、小売業者が内輪で使っていた符丁でしょう。(中略)その業界に属していない身で符丁を使うことには抵抗があります。」(p.93)。 


読売新聞編集手帳に函館大火

今日の読売新聞、編集手帳にて函館大火が取り上げられてました。

寺田寅彦が「函館の大火について」と題した随筆で、火事全般を論じている。地震や雷のような自然現象ではなく、おやじのように自由意志を持つ存在でもない。99%は人の不注意で起こる…。<それだから火事は不可抗力でもなんでもないという説は必ずしも穏当ではない>◆なぜなら人間が<過失の動物>であるのは動かし難い事実だから―深い洞察をにじませつつ、もう一ひねりを論考に加える。この過失は軽減し得ると◆昨年末に新潟県糸魚川市であった大火の記憶も生々しい中で、火事のニュースが相次ぐ。”過失軽減”への努力が正しく続いているか、点検する頃合いかもしれない。3月の最初の7日間は全国火災予防運動の期間でもある◆強い風が吹くせいか春先は火事が起きやすい。近年の統計から月別の出火件数の平均値をはじくと、3月が最多と出る◆随筆の題にある函館の大火も1934年(昭和9年)の3月21日に起きた。1万棟以上が焼け、2000人余が犠牲になったという。<烈風が吹きつのり>と文中にある。春の風は火の粉も飛ばす。花粉症のシーズンは火の用心の季節である。
(2017.3.5 読売新聞 編集手帳)

寺田寅彦の「函館の大火について」は、青空文庫で読むことができます。
今ではそんなイメージはないものの、函館はたびたび大火に見舞われた火災のまちです。

青空文庫>寺田寅彦「函館の大火について」


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