亜墨利加一条写

亜墨利加一条写056 資料集
出典:函館市中央図書館デジタル資料館

「亜墨利加一条写」は、箱館内澗町2丁目にて雑貨清酒類販売店舗を営んでいた名主小嶋又次郎が、嘉永7(1854)年ペリー箱館来航時の状況を記録したものである。以下、函館市中央図書館デジタル資料館で公開されている画像データをテキスト化した。なお、函館郷土文化会による翻刻も参照した。

※順次更新中

亜墨利加一条写

亜墨利加一条写001
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-001)

(表紙)
亜墨利加一条写

亜墨利加一条写002
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-002)

嘉永七寅年五月

  亜墨利加一条写

亜墨利加一条写003
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-003)

(市立函館図書館キャプション)

     齊藤與一郎氏寄贈
亜墨利加一条写 壱冊
 (原本)
嘉永七年三月米艦箱館入港前
後の状況を誌す。名主小島又次郎
手録にして、当時に於ける箱館人の
外人観を知るに足る。
         市立函館図書館

亜墨利加一条写004
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-004)

嘉永七甲寅三月 江戸神奈川澳
亜墨利加船渡来付諸大名御警衛之
御人数三捨三万六千余其外鉄炮鎗
抔之員数御備方泰平安民画図1
見得たり同船昨年茂江戸表渡来
応接向者不存 同所事済候哉豆州
下田湊アメリカ共乗廻夫より御当所

亜墨利加一条写005
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-005)

相廻候趣付三月廿二日御家老
松 勘解由様乗切同様ニ而当所御着
相成外御役人様六七人参候得共御名前
不存 同月廿六日御台場不残御見分
其後澗之内橋舟ニ而浜手石垣至迄
御念被入築島舛形外まて御見分
夫より陸御馬にて御役所へ御帰リニ相成

御評定何義と不奉存候得共婦人
市中御取払御猶予奉願上候
浜手高塀并小路口々囲町々
門立候様之御沙汰も可有之と恐なから
奉察候

亜墨利加一条写006
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-006)

嘉永七寅三月写
        覚
一 中川善右衛門よりハ手紙之通昨日手紙差越候
付今朝和泉守様御勝手罷出面会之処
今度アメリカ船帰帆之砌箱館表罷越候趣
尤上陸者不相成旨被仰渡者之有候得共右
アメリカ船此節下田表罷越前同様被 仰渡
有之候処同所より上陸所々俳徊乱妨ハ不致
候得共百姓家等罷越食物外之品ても
無心致し候由尤急度答礼いたし候よし

付而者箱館表罷越之砌者上陸之
程も難斗候間是等之趣申上置候様
且又酒等者一切目に不掛様隠し置候方可
然アメリカ人者至而短気而少しさからひ
候而茂直ニ立腹いたし候間食物不限
目ニ掛無心いたし候得ハ不相与候様茂相成
間鋪哉与ヘ候而不宜大切之品等者隠し置
候間可然哉思召之由
一 寺院等罷越候得ハ殊之外長座致し候由

亜墨利加一条写007
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-007)

一 子供者殊之外愛し菓子等茂相与候由
乍去万一連行候様之事有之候而者以之外之
事ニ候
一 如何様之事なから婦人を目掛候由右者成丈
目に掛らす候様滞舟中者為立退候哉又者
能々隠し置方可然哉と思召候右等之事より
自然あらそい之端と相成候間能々々心付
村方等江茂被 仰付候方可然右様之次第
殊之外御案事被遊厚御勘考何卒

幾重も穏便御取斗首尾能帰帆
相成候様と申上候様被 仰付候趣申聞候
一 此度異国人之義ニ付万事穏便取斗
候様被 仰出候
御内実者数百年太平馴候人民
戦場之実地者不心得其上諸国之海岸
御備等茂御行届茂無之候得者
急度御勝利候共彼等船自在なれハ
忽チ帆去何れ罷越候茂難斗左ニ

亜墨利加一条写008
出典:函館市中央図書館デジタル資料館 亜墨利加一条写  (1810642403-008)

候得者人命を損シ候斗ニ而誠以歎敷
次第被 思召先穏便之取斗被 仰出
候義御座候由極内々申聞候
右之段申上候以上

 三月     嶋田 奥

嶋田様之義者江戸御詰

     触書
一 今般神奈川沖渡来之亜墨利加
退帆之節箱館湊見置度旨願出候
御聞届之上近々当湊渡来之趣公辺より
御達有之尤異国人共上陸者不相成旨
被 仰渡茂有之候得共下田辺上陸所々
俳佪いたし百姓家等罷越食物其外

凡例

  • 図の箇所等は括弧書で記載した。 例……(ペリー図)
  • ~江……そのまま「江」とした。
  • ~茂……そのままとした。
  • ~ニ而……そのままとした。
  • ~者(は)……そのままとした。

漢字

人名等を除き、新字体に置き換えた。主なものは、以下のとおり。

舩→船、應→応、當→当、臺→台、濱→浜、豫→予、圍→囲、處→処、亂→乱、䑺→帆、邊→辺

変体仮名等

変体仮名、号略仮名は、ひらがなに置き換えた。

  • 堂(た)、与(と)、丹・爾(に)、ゟ(より) 等

漢字に続く踊り字(く)は「々」に、ひらがな・カタカナに続く踊り字は「ゝ」とした。

参考

脚注

  1. 横浜市「泰平安民画図」、閲覧日:2022年1月15日

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